「犬の生命保証制度あり」と言うペットショップで子犬を買いました。
保証制度に入るには子犬の価格の15%が必要と言われて入りませんでした。
店の人の「万が一の事があっても知りませんよ」の一言が釈然としません。
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この例のような保証制度は保険会社が介在するものではなく、15%支払った人には「計算上は」プールしてある資金で補填して、15%支払わない人にはあきらめてもらおうと言うショップ側の一方的なトラブル回避策に過ぎません。
15%の支払いに関係なく、ショップ側には「健康な子犬を引き渡す」義務がありますから、万が一でなくとも要求すべき事があれば、主張すべきです。
ペットの流通は俗に現物主義と言われる商習慣で成り立っており、ペットショップに子犬が渡るまでは、「右手で支払って、左手で子犬を受け取る」と言う後日の免責を前提とした取り引きが行われます。
ところが、近年ではペットショップから消費者に渡る時に「保証なし」と言う訳には行きませんから、ペットショップはこの業界でただ一人、生体の健康について保証するリスクを負うのです。
もちろん、ペットショップはこのリスクに見合う金額を含めて犬の代金を決めていますから「保証料」を別にとるのは筋違いです。
これらの仕組みに「保険」と言う名称を使っていない事にも注目すべきです。
「保険」は国の認可が必要な事業だからです。
保証の内容も、万が一の時は「代わりの犬を渡す」と言うものが普通で、代金を返すと言うものはまずありません。
もともと、2頭分以上のお金を払っていると考えれば良いです。(もちろん例外もあります)
万が一の時は「2分の1の再負担で代わりの犬を渡す」と言うものも多いですが、万が一の時にも儲かる仕組みはあんまりです。
最近、認可を受けた「犬の健康保険」が普及しつつありますが、動物病院での治療費を補填すると言うもので、死亡保険金と言うものはありません。
「保険金殺犬」が起こりそうですから・・。