ドッグフードの袋に「完全栄養食」と表示があったりなかったりします。
誰れが「完全」と認めたり、認めなかったりするのですか・・。
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「完全栄養食」とは、このフードと水を与える事で犬の健康が維持できると言う意味で、フードメーカーの団体が規準を作り、規準をクリアーしたフードに「完全栄養食」の名称を表示できるとしています。
必要な栄養素が規定量以上含まれていると言う事を「完全」と呼ぶのが妥当かどうかについては疑問が無いわけではありません。
動物は野生の状態では実に色々なものを食べます。
そこには栄養素を超えたものがある事も事実です。
特定の地域の泥を食べに来る動物もいます。
泥にはミネラル以外に解毒作用がある事を動物は本能的に知っています。
特定の地層から浸み出る水を飲みに来る昆虫もいます。
犬や猫も自然の状態では野草を食べたりします。
加熱処理されて作られるドッグフードのみで育てられた犬が病気になりやすいと言う意見もあり、特に生体に有効に働く酵素が不足すると言う指摘には、耳を傾けるべきかも知れません。
最近は減りましたが、ドライフードを「ごはん」と考え、「おかず」を与えている飼い主がいます。
これでは「完全栄養食」が不完全になってしまいます。
「完全栄養食」1キログラムの値段は「コシヒカリ」1キログラムの値段より高い事もお忘れなく。
つい先日、ドッグフードの信用を失墜する事件が起きました。
ドッグフードの製造過程で毒物が混入し、多数の犬が死亡した事件です。
この報道でさらに驚いたのは、ことさら他社製品との違いを強調していた各メーカーの主力製品が、実は同じ工場で同じ材料で作られていた事でした。
フードメーカーの関係者は実は自分の犬には「完全栄養食」を食べさせていないのかも知れません。