「狼は悪い動物なのにケモノ編に良いと書くのはなぜか?」と子供に聞かれました。
何と答えて良いのやら・・。
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狼が悪い動物だと言う話は大体がヨーロッパの物語です。
牧畜が主要産業であったヨーロッパでは、羊を狙う狼は確かに悪い動物であったに違いありません。
「赤ずきんちゃん」やイソップの「狼少年」の話は、ヨーロッパでは親が子に必ず教える話となっており、狼は悪い動物の代表として世界に紹介されたのでしょう。
しかし、農耕民族であるアジアでは、畑を荒らす害獣を襲う狼は良い動物だったのではないでしょうか。
むしろアジアでは畑の作物を荒らすイノシシやクマなどの方が悪い動物と考えられて来た背景があります。
日本では、狼を山の神(大神)として神格化している例もあります。
日本狼は全滅したと言われていますが、都会ではネクタイをした狼が増えていますので、くれぐれもご注意を・・。