娘が「売れ残りはどうなるのかなあ・・」と言うものですから、ギクッとして娘の年を数えましたが、ペットショップの子犬の事でした。
近所にペットショップがあって、確かに後から来た子が先に売れてしまう事があるようなのですが・・。
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どんな商売にも「売れ残り」はあります。
一般的にペットショップはオスを先に売ろうとします。
メスは最悪の場合でも、繁殖用の台メスとして有用だからです。
消費者はどうしても若い子を欲しがりますから、ペットショップは値段に差を付けてでも古い子を先に売ろうと努力します。
時々、ありがたいお客様が来店する事もあります。
「かわいそうに、行く所がないのなら内にいらっしゃい・・」と言うケースです。
ペットショップにとっては救世主のような中年の女神です。
例外的に、空き巣に入られた家の主人が、防犯センサーの代わりに「おとなの犬」を買いに来る事もあります。
それでも売れ残ったら・・。
ペットショップの近所の薬局やラーメン屋さんが引き取ったり、ペットショップの従業員が自宅で飼ったりします。
ペットショップは、店に長く居る犬は経費がかさんでおり、本当は高く売りたいのですが、仕入れ値段以下で売る事もあるのです。
この損失部分を負担させられるのは誰れでしょう。
ショップの勧めた古い子を袖にして、ピチピチの若い子に目を奪われた人なのです。
陳列の中のさまざまな子犬の前を、もっとさまざまな人々が行き交っており、何となく行き先が決まって、それなりに幸せに暮らしているようです。