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特別コラム

原田コラム(3)ペット虐待の基準

私の身内の者がペットのテーマパークに務めています。
先日の報道(犬のパーク破綻)で、テーマパーク=虐待 みたいに言われ、全国のテーマパークも同様に見られているようで堪え難いと言っています。
善と悪を決めつけた救出劇に怒っています。

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マスコミはテーマパーク=虐待と断じている訳ではありませんが、そのような筋立てでの報道が多かった気がします。
動物愛護と言うテーマは難しい問題をはらんでいて、全ての生き物に愛護が及んだら人類は飢え死にしますから、動物愛護の定義は人間の勝手な論理で、その時その時で揺れ動きます。
猫はネズミを捕るから良い動物だなんて論理は人間社会以外では言わない方が良いです。
何年か前に矢のささった鴨がクローズアップされ、テレビカメラが追いかけていました。
あのカメラマン達、昼飯にうどん屋で「鴨南蛮」でも食うのかな?と思って見ていました。
テーマパークで、犬が痩せて死んで行く話が事実なら痛ましく、虐待そのものですが、どのレベルからを虐待とするか疑問な部分もあります。
何年か前に、オーストラリアからテレビ局が来日して、犬のテーマパークを取材して「虐待」だと報道した事があります。
檻に入れ、見せ物にする事がすでに虐待だと言う論理でした。

それにしても、破綻したパークの犬達は会社の資産だったはずですから税務処理はどのようにするのでしょう。
あの犬達は家庭犬としての基本的なしつけがされていませんから、引き取られた方々は苦労するだろうなあと考えます。
その辺を、よく説明して渡したのかなあと心配しています。
一度手放された犬は、今度は些細な理由で又手放されることが多いからです。