先日、英国王室のキツネ狩りに対して、女王の好きなコーギー犬を食べて抗議した・・と言うニュースがありました。
イギリスは動物愛護の先進国と言う印象を受けるのですが、キツネは愛護の対象ではないのでしょうか?
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イギリスではキツネ狩りは上流社会の社交の行事として伝統的に続いて来ました。
「スポーツ」とは本来は「狩り」の事を意味し、犬種分類で言うスポーティングとは狩猟犬の事をさします。
イギリスでは今でも動物愛護団体の抗議の場に象徴的に持ち出されるのが「キツネ」です。
キツネ狩りの面白さはキツネとの知恵比べにあり、イギリスではキツネよりも賢い犬の作出努力が熱心に続けられてきました。
先般、ロンドンの著名な毛皮店の前で動物愛護団体の抗議行動を目撃しましたが、通行人に見せていたのも「キツネ」の屍体でした。
すべての動物を「愛護」の対象にしたら人類は生存できないでしょうから、動物愛護の範囲は限定的にならざるを得ません。
代表的な宗教を見ても、動物に感謝型や、一定の手順を経て処理する儀式型、残らず食べる供養型、など教義は様々ですが食べる事は容認しています。
日本政府は昨年、ペットの虐待に対する罪を重くしましたが、鯨を愛護の対象にしようとする諸外国とは真っ向から対立し、国際団体を脱退しようとしています。
鯨を食べない国の人々は、最大の哺乳動物を殺す日本人を、さぞ軽蔑しているでしょう。
他国の「文化」を理解しようとせずに各国が一方的に「愛護」を主張する方法では何も解決しません。
天地創造の昔に戻ってリセットしない限り、愛護の対象から漏れる動物はなくならないでしょうから。
毛皮店で抗議行動をしている人達の服装を観察しました。
靴はスニーカー、バックは布、ベルトはゴムでした。
主張する側のしんどさも感じました。
コーギー犬を食べた人も「気持悪かった」と言ってるようですね。