ペットショップで「マルプー」と言う子犬を売っていました。
マルチーズとプードルのあいの子で、マルチーズとプードルの良い所だけをもった犬だそうです。
私の知識の範囲内では理解の出来ない話しなのですが・・。
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この問題は二つに分けて考えるべきだと思います。
一つめはマルプーが偶然出来てしまった場合です。
こう言う事はよくあるケースで、この場合のマルプーのネーミングは悪くなく、売り手と買い手の双方が承知なら笑って済ませる話しです。
二つめはマルプーを作るためにマルチーズとプードルを交配した場合です。
もちろん、法律で禁止されている訳でもないし、歴史的には多くの犬種がこれに類似の試みから改良作出されて来た事を考えれば、必ずしも非難される事ではありません。
しかしです。
「マルチーズとプードルの良い所だけをもった犬」という説明は許されません。
そもそも子供は両親の良い所だけをもって生まれる事はないのです。
まったく逆も多い事は人間の親子関係で実証済みですよね・・。
雑種強勢と言う現象がある事は事実で、猟犬としてシェパードとビーグルの交雑種が優秀などと言われる例もありますが、交雑種のF2以降の世代に於ける遺伝性疾患の発現リスクは極めて高くなります。
多くの犬種は欠点とされる形質を、他の犬種の優れた形質と入れ替える意図がはっきりしていて交配改良されて来たものです。
今日の犬界で、マルチーズとプードルをあえて交雑する必然性について、社会の支持が得られるとは思いません。
そうであるならば、販売を目的にマルプーを作出する事は命を弄ぶ行為として非難を受けるかも知れません。
ちなみにコッカプーはアメリカではすでに認知されています。