イギリスでは動物愛護の観点から犬の耳は切らないと説明をされました。
ドーベルマンやグレートデンも垂れ耳で可愛い感じでしたが、尾は切ってありました。
犬の尾は愛護の対象にならないのですか。
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犬が痛みを感じるかどうかの問題だと説明されています。
尾を切るのは生後数日以内で犬は痛みを感じないと言う訳です。
耳は数ヵ月後に切りますから残酷だと言う説明です。
そもそもなぜ耳や尾を切るのか大いに疑問でもあります。
長い耳は闘犬の際に不利とか、長い尾は猟の時に薮などで不用の音を立てるとか言われていますが、あまり説得力はありません。
犬の尾を観察していますと、決して無用の物とは思えません。
複数の犬を同じ方向に走らせますと、カーブでは尾は全て同じ方向に向いていますから、舵取りか何かの役に立っているものと思います。
寒冷地の犬は尾の毛の中に顔を突っ込んで寝ています。
人間に尾が無いから、無用のものと考えるのはどうかと思います。
動物愛護と言う言葉を使うなら、尾も切らない方向に行くべきでしょう。
各犬種で切り取るべき尾の割合が決まっており、この割合にも流行があります。
耳のカットでは細く高く立てるのが良いとされており、先端をハート形や涙形にカットされている犬も見かけます。
人間の趣向や勝手な論理が要、不要を決めており、犬にとっては迷惑な話しではあります。
生後数日以内なら犬は本当に痛みを感じないのでしょうか?
尾を切った子犬は止血して母親の元に戻しますが、母犬は傷口を舐め続けます。
この時の母犬の表情を見ていると、尾を切るのもずいぶん残酷な行為だと思います。
犬以外でも尾を切る動物はあり、牧場の羊などは尾を切ってあります。
羊の尾を切るのは「不潔にならないため」と言う説明でした。
オーストラリアやニュージーランドで尾の長い羊の群れを見ることがあります。
イスラム諸国に送られる羊とのことです。